こんにちは。
少しずつ春の気配を感じられるようになり、日中は少し暖かくなってきましたね。とはいえ朝晩はまだまだ寒く、現場では防寒対策が未だ欠かせない季節です。
さて、先日解体が完了した古民家の「古材の洗い(洗浄)」作業を始めました。この作業は古民家移築の工程の中でも、とても重要な工程の一つです。
古民家移築の大まかな流れは、次のようになります。
解体 → 洗い(洗浄) → 刻み直し → 運搬 → 上棟 → 造作工事
今回は、この工程の中の「洗い(洗浄)」作業についてご紹介します。
古材の洗い(洗浄)とは
古民家は、建てられてから数十年、場合によっては100年以上経っている建物です。そのため、柱や梁などの構造材には長い年月の汚れが蓄積しています。
例えば、長年たまったホコリ、土や泥、虫の巣、部材の隙間に入り込んだ虫など、想像以上に多くの汚れが付いています。実際、この現場の古材にも隙間にたくさんのカメムシが挟まっていました(^-^;
この状態のままでは、古材を再利用することはできません。そのため、古民家移築では解体した部材をきれいに洗浄する作業が必要になります。
この作業は一般的な新築工事ではほとんど行われないため、古民家移築ならではの特徴的な工程とも言えます。
なぜ古材を洗う必要があるのか
古材を洗浄する理由は、単に見た目をきれいにするためだけではありません。
その理由の一つが、次の工程である「刻み直し」作業のためです。
刻み直しとは、古材を再利用するために部材を加工し直す作業です。この工程では、部材に墨付けを行い、電動工具やノミ、カンナなどの刃物を使って加工します。
しかし、部材が汚れている状態では墨付けがしにくく、正確な加工ができません。また、古い釘などが残っていると刃物を傷めてしまう可能性もあります。
そのため、古材を洗浄しながら、残っている釘を抜いたり、部材の状態を確認したりする作業も同時に行います。
古材の洗浄方法
古材の洗浄には、主に高圧洗浄機を使用します。
特に、仕口(しぐち)や継手(つぎて)、ホゾ穴などの複雑な部分には、高圧洗浄機が非常に効果的です。細かな隙間に入り込んだ汚れをしっかり落とすことができます。
ただし、古材の洗浄には注意しなければならない点もあります。
1. 古材の色を落としすぎないこと
古民家の梁や柱は、囲炉裏の煙などによって長い年月をかけて黒く燻されています。この独特の色合いは古材の魅力の一つです。
しかし、洗浄をやりすぎると白木のような状態になり、古材の風合いが失われてしまいます。そのため、汚れを落としながらも古材の味を残すように洗うことが大切です。私自身もこの仕事を始めたころは、力加減が分からず、やり過ぎてしまったことが何度もあります・・・
2. 高圧洗浄の跡を残さないこと
高圧洗浄機の使い方によっては、水の跡がはっきり残ってしまうことがあります。特に水が回転しながら噴射されるスパイラルタイプのノズルは、跡が残りやすいため使用しないようにしています。
古材をきれいにすることと、古材の風合いを残すことのバランスを考えながら、丁寧に洗浄作業を進めていきます。
古民家移築ならではの作業
一言で「古材を洗う」と言っても、実際の作業では多くのことを考えながら進めています。古材の状態を確認し、再利用できるように整えることは、古民家移築においてとても重要な作業です。
暖かい日と寒い日が交互に続く季節ですが、これからも一つ一つの部材を丁寧に洗いながら作業を進めていきたいと思います。
古民家の魅力を活かした移築工事の様子を、今後もブログで紹介していきますので、ぜひご覧ください。
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