古民家移築の「番付」とは?解体時に部材の位置を記録する方法

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こんにちは(^-^)

今日は古民家移築の作業でとても重要な「番付」について書いてみたいと思います。

古民家移築とは、その名の通り古民家を別の場所へ移築することです。

現在建っている古民家を一度解体し、建物を構成している柱や梁などの部材を取り外して運び、 別の場所で再び建て直します。

しかしここで一つ疑問が出てくると思います。

「解体した部材が、もともとどこに使われていたのかどうやって分かるのか?」

古民家は百本をこえる部材で構成されていることもあり、 何も記録をせずに解体してしまうと元の形に戻すことはできません。

そこで必要になるのが「番付」という仕組みです。

古民家移築に欠かせない番付札

古民家解体では、それぞれの部材に「番付札」と呼ばれる札を貼り付けます。

この札によって、その部材が建物のどの位置に使われていたのかを 正確に記録していきます。

古民家解体で使う番付札

番付札には、相撲の番付のように「東関脇」や「西前頭三」などと 書いてあるわけではありません。

実際には「い・三」「わ・十」といったように、 建物の位置をX軸とY軸で表しています。

いろはと数字で位置を表す

古民家移築のための番付表示

番付では横方向の位置を「いろはにほへと...」、 縦方向の位置を「一二三四五...」という数字で表します。

昔からの名残で、建物を正面から見て右側から 「い・ろ・は...」と振っていくのが一般的です。

最近では左から番付を書いている現場も見かけますが、 個人的には右から振る方が見やすく、 頭にも入りやすいと感じています。

いろは歌の由来

ところで「いろはにほへと」は、 大昔に作られた有名な和歌です。

一文字も重複していないのが特徴で、 日本語の文字を覚えるためにも使われてきました。

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす

番付でもこの「いろは」を使って、 建物の位置を表していきます。

古民家の大きさと番付

番付は通常、三尺(約909mm)間隔で振っていきます。

ただし古民家など昔の建物では、 六尺(約1818mm)間隔で番付が振られていることも多くあります。

現代の住宅では建物の大きさが比較的コンパクトなため、 「を」や「わ」あたりまでで終わることが多いです。

しかし古民家は建物が大きいため、 番付がかなり後ろまで続くことがあります。

現在解体している古民家では、 番付が「う」までいきました。

いつか「す」まで使ってみたいと思うのですが、 そこまでいくと建物の長さは23間半(約42.7m)になります。

さすがにそこまで大きい建物はなかなかありませんね(^-^;

番付札の貼り方のルール

番付札には、貼り付け方にも決まりがあります。

札を貼る「面」「位置」「向き」によって、 その部材がどのような部材なのかが分かるようにします。

例えばその札を見るだけで、

  • 柱なのか梁なのか
  • 上端か下端か
  • X軸の部材なのかY軸の部材なのか

といった情報が分かるようにしておく必要があります。

このように古民家移築では、 解体の段階から建て直しを考えた作業を進めていきます。

まだまだ細かいルールや工夫がありますが、 書き始めるとかなりマニアックな話になってしまいそうなので、 今日はこの辺りにしておきます(^-^)

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