「番付」について

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こんにちは(^-^)

今日は「番付」について書きたいと思います。

古民家移築とは、当たり前ですが古民家を移築することです。

そこに建っている古民家を解体して、バラバラにして、他の場所に運んで、元の姿に建て直すことです。

そこで「どうやって部材の使われていた位置を把握しているのか?」

という疑問がきっと出てくるはずです。

(出てこなかったらすみません・・・)


そこで、その部材がどこに使われていたかを分かりやすくするために「番付」の書かれた「札」を貼り付けます。

番付札には「東関脇」「西前頭三枚目」などと書かれている・・・わけではなく、

「い・三」「わ・十」といったように、X軸・Y軸で場所が表されています。

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X軸が、いろはにほへと・・・

Y軸が、一二三四五・・・

で書かれます。

昔の名残で、建物を正面から見て右から「いろはに・・・」となります。

最近は左から書かれている番付も見かけることがありますが、自分は右からの方が見やすいですし、頭に入りやすいです。

ところで「いろはにほへと」は大昔に作られた和歌ですね。

一文字も重複していないのが特徴です。

いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせす
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見し 酔ひもせず

三尺(909mm)間隔で、い・ろ・は・・・と振っていきます。※古民家など昔の建物は六尺(1818mm)で振ってあるこも多いです。

現代の住宅だと「を」「わ」の辺りまでで終わることが多いですが、

ただ古民家は大きいので、けっこう後ろまでいくことがあります。

現在解体している古民家は「う」までいきました!

いつか「す」まで使ってみたいと思いますが、23間半(約42.7m)になるので、流石に厳しいですかね(^-^;


番付札は、貼り付け方にもルールがあります。

貼り付ける「面」「位置」「向き」で、その部材が何であるか、全てが分かるように貼り付けます。

一枚の番付札だけを見て、「柱なのか、梁なのか、厚鴨居なのか」「上端か下端か」「横番(X軸)なのか縦番(Y軸)なのか」

全て分かるようにしておく必要があります。

・・・と、詳しく書いていくとどんどんマニアックな話になりますので、この辺りにしておきます。


番付を振る作業は、とっても地味~な作業なのですが、実はとっても大事な作業なのです。

「古民家移築では、どうやって部材の位置を把握しているの?」

という、誰にも聞かれていない質問に答えるべく、番付について書いてみました(^-^)

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住宅として、別荘として、店舗として・・・。

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