「三代目 豆天狗」様の店舗外観。もともとはコンビニだった建物をラーメン店にリノベーション。
飛騨高山で半世紀以上愛される名店「豆天狗」様の新店舗の改修工事をさせていただきました。古民家の解体現場から出た本物の古材をふんだんに取り入れ、既製品とは一味違う印象的な空間に仕上がりました。
この記事のポイント
- 古民家の解体現場から出た本物の古材を、従来の用途に囚われない自由な発想で再利用。
- あえて着色を行わない「ありのまま」仕上げで、古材本来の風合いと職人の手仕事跡を残しています。
「使い道」に縛られない。古材の新しい表現
今回使用したのは、古民家の解体時に出た柱や梁(はり)などの角材と板材です。古材を活用する際は、一般的に「柱は柱」「梁は梁」として再利用されることが多いですが、今回はそうした固定観念を一度リセットしました。
建物の内部に構築した立体的な古材のフレーム。
かつて家屋を垂直・水平に支えていた部材を、空間全体を囲う立体的なフレーム(枠組み)やインテリアの意匠として自由な発想で再構築。元の用途に縛られず、木が持つ存在感そのものを空間のデザインとして落とし込んでいます。
一本一本の部材をよく見ると、昔の職人が刻んだ「ほぞ穴」やノコギリの鋸目(のこめ)がそのまま残っています。機械加工や新しい建材では出せない、「長い年月と、職人の手仕事」そのものです。
昔の職人の仕事が垣間見える手刻みの跡。敷居や鴨居の溝もそのまま残っています。
あえて着色をしない「古材ありのまま」の味わい
もうひとつのこだわりは、木材への着色を一切行っていない「ありのまま」であることです。古民家で長年使い込まれてきた自然な飴色の木肌、囲炉裏の煙で燻(いぶ)された煤(すす)けた色合い、経年変化による深みのある風合いをそのまま活かしています。
無塗装の古材はモノトーンの内装によく合います。モダンな内装とも調和するのが古材のいいところです。
古材のいいところ、使いやすいところは、ほとんどの内装デザインに調和できることです。日本の伝統的な内装であれば勿論よく合うのですが、洗練された現代的なデザインと組み合わせることでも、古材の質感がより一層引き立ち、とても素敵な空間となります。
本物の古材を使うことでお店の雰囲気はガラリと変わります。古民家の古材というと、使用用途が限られるように感じますが、アイデア次第でいろいろな再利用の方法があることを、改めて感じることのできた現場となりました。
今回、改修させていただいた「豆天狗」様のインスタはこちらです!
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